宝塚歌劇団の組の特徴について

豪華なステージと華やかな衣装を身にまとい、多くの観客を魅了する宝塚歌劇団は、迫力のある演技とダンスがとても素晴らしく、国内はもちろん海外のファンに愛され続けています。宝塚歌劇団には、花組・月組・雪組・星組・宙組の5つの組と、どこの組にも属さない「専科」が存在します。

宝塚歌劇団1番目に誕生した伝統的な組です。1921年に設立され、花組の男役は他の組の中でもトップといわれ、宝塚のシンボルとなる黒燕尾の群集は、多くの女性たちを魅了させました。ダンスが得意なスターが多数在籍しており、現代的なスーツの着こなしが魅力的です。これまで沢山の名作を生み出しており、イメージカラーは赤やピンクになります。

花組と同時に設立された組で、芝居力の高いスターが多いため「芝居の月組」と呼ばれる事もあり、人間味あふれる温かいストーリーが特徴です。イメージカラーは黄色で、繊細な芝居はまるで妖精のようです。退団後に女優として活躍している方も沢山いらっしゃいます。名作の「風と共に去りぬ」「ベルサイユのばら」を初演した組として、多くの観客を魅了しました。

1924年に設立された組で3番目に誕生しました。イメージカラーは緑で、迫力ある歌唱力が特徴的です。また、雪組は日本物の名作が多く「日本物の雪組」として知られています。その魅力は心身ともにたくましく、いぶし銀のごとく光り情緒あふれるお芝居が魅力的です。日本舞踊や所作、演技が美しいスターが多く、宝塚が誇る伝統の1つです。

1933年、昭和に入って設立された組です。エネルギッシュでダイナミックな舞台が特徴で、星組が披露するダンスやコーラスはとても凄まじく、体育会系のような熱さを感じます。個性的なスターも多く、星組のイメージカラーは青です。また、コスチュームの着こなしも素晴らしく、フェアリー感ある宝塚ならではの夢の世界を体感する事ができます。

1998年に設立された1番歴史の浅い組ですが、コーラスやアンサンブルの完成度が高く、迫力のある舞台が特徴です。イメージカラーは紫で、宙組ならではの魅力が最大限に発揮されます。また、長身でスタイル抜群の男役が多いため「ビジュアルの宙組」ともいわれています。

ダンス・声楽・舞踊・演劇・映画のジャンルごとに分かれていた専科は、2000年に「新専科」が作られ、各組のトップスター候補が異動しました。ファンに与えた衝撃は強いものでしたが、どの組にも所属していない名脇役のベテランが多く、各組の様々な公演に出演しており、舞台の引き締め役として貴重な存在です。

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